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2015年12月7日更新
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    糖尿病性神経障害

    糖尿病性神経障害とは、糖尿病の方に発症の可能性がある神経の障害で、高血糖が神経線維を損傷させます。身体のあらゆる場所で起こり得ますが、下肢や足部での発症が一番多く見られます。
    どの神経が損傷したかにもよりますが、その症状は下肢や足部の痺れから、消化器・泌尿器・血管系・心臓などの障害まで広範囲にわたります。中には症状が軽い人もいますが、他の人にとって糖尿病性神経障害は痛みが強く、生活動作に影響を与え、時には命の危険もあります。
    糖尿病神経障害は糖尿病によくみられる重篤な合併症です。しかし、血糖をしっかりコントロールし健康的な生活を送ることで、神経障害を予防もしくは進行を遅らせることが可能です。
    糖尿病神経障害には主に4つの種類があり、1つの種類の神経障害を持つ人もいれば、複数の種類を持つ人もいます。そのほとんどはゆっくりと進行し、気付いた頃にはダメージが重大になっていることもあります。
    神経障害の兆候と症状はその種類によって、もしくは損傷した神経によって様々です。

    末梢神経障害

    末梢神経障害は糖尿病性神経障害で最もよくみられ、最初に下肢や足部、続いて腕や手に発症します。夜に悪化することが多いその兆候や症状には以下のようなものがあります:

    • 痺れ、又は痛みや温度変化を感じる能力の低下
    • ぴりぴりした又は焼けるような感覚
    • 鋭い痛みや痙攣
    • 接触痛の増大- ベッドシートが触れただけで激痛となる人も
    • 筋力低下
    • 反射能力の損失(特に足首)
    • バランス、運動能力の損失
    • 潰瘍、感染、変形、骨・関節の痛みなどの重篤な足部の障害

    単神経障害(モノニューロパチー)

    単神経障害は顔面、胴、足などにある単一の神経が損傷するもので、焦点性神経障害とも呼ばれ、大抵は急に発症します。高齢者に最もよく見られます。
    単神経障害は激痛の原因にもなりますが、通常長く続く障害ではなく、症状は数週間から数ヶ月のうちに自然消滅することが多いです。
    兆候と症状は損傷を受けた神経の部位にもよりますが、以下のようなものがあります:

    • 目の焦点が合わない、だぶって見える、目の奥が痛む
    • 顔面の片側が麻痺する(ベル麻痺)
    • 向こうずねや足部の痛み
    • 腰や骨盤の痛み
    • 大腿前面の痛み
    • 胸部や腹部の痛み
    単神経障害は神経の圧迫で起きることもあります。手根管症候群は、糖尿病のある人によく見られる圧迫性神経障害の一つです。
    手根管症候群の兆候や症状には以下のようなものがあります:

    • 指や手の痺れやぴりぴりした痛み(特に親指、人差し指、中指、薬指)
    • 手の力が抜ける感覚、持ったものを落としやすくなる

    受診のタイミング

    以下のような症状が現れた時は医師の診察が勧められます:

    • 足にできた傷が治らず、感染していたり傷の悪化が見られる
    • 手足の痺れ、ぴりぴり感、筋力低下、痛みなどが日常生活や睡眠に支障をきたしている
    • めまいがする
    • 消化、排尿、性機能の変化が見られる

    これらの兆候や症状が必ずしも神経損傷によるものとは限りませんが、他の疾患の兆候で治療が必要な場合も考えられます。早期の診断と治療が症状の改善を助け、より重篤な障害の予防につながります。
    足部にできた治りにくい小さな傷でも潰瘍に変化することがあります。重篤なケースでは、未治療の足潰瘍は組織の壊死という危険な状態に発展し、外科手術や最悪の場合足の切断が必要なこともあります。それを防ぐためにも早期治療が大切です。

    神経と血管の損傷

    高血糖の状態が長く続くと繊細な神経線維に損傷を及ぼし、糖尿病性神経障害を引き起こすことがあります。その原因ははっきりとはわかっていませんが、神経と血管の複雑な相互作用など複数の要因が重なっているものと思われます。
    高血糖は神経が信号を送る能力を阻害し、また神経に酸素や栄養を送る末梢血管の壁を脆くします。

    その他の要因

    糖尿病性神経障害を起こす他の要因には以下のようなものがあります:

    • 神経の炎症は自己免疫反応に起因し、免疫システムが身体の一部を異物と間違えて攻撃した時に起こります。

    • 糖尿病とは無関係の遺伝要因によって神経障害が起こりやすい人もいます。

    • 喫煙と飲酒は神経と血管両方に損傷を与えるとともに、感染リスクが非常に高くなります。

    糖尿病のあれば誰でも神経障害を発症する可能性はありますが、以下のような要因はその確率を高めてしまいます:

    血糖コントロール不良:神経障害を含む全ての糖尿病合併症にとってこれは最大のリスク要因です。血糖値を常に目標範囲内に保つことが、神経及び血管を守る最良の方法です。

    糖尿病の罹患期間:糖尿病歴が長いほど、またその間の糖尿コントロールが悪ければ特に、糖尿病性神経障害のリスクは高くなります。

    腎臓疾患:糖尿病は腎臓に損傷を与えるため、血液内の毒素が増え、神経障害に影響します。

    肥満:BMI値が24以上あると、糖尿病性神経障害の発症リスクが高くなります。

    喫煙:喫煙は動脈を狭く、硬くし、下肢や足部への血流を減少させます。そうなると創傷が治りにくくなり、末梢神経の保全にもダメージを与えます。

    糖尿病性神経障害は以下のような様々な合併症の原因にもなります:

    下肢切断:神経損傷により足の感覚が無くなると、傷ができても気付かないまま重度の感染や潰瘍(皮膚や軟部組織の損傷)につながることがあります。糖尿病は足部への血流が減少するので感染のリスクは高く、感染が骨まで拡大して組織の壊死まで引き起こすと、それはもう治療が不可能で、足趾、足部、更には下肢の切断が必要となってしまいます。

    シャルコー関節:これは通常、関節(主に足部の関節)が神経障害によって損傷するものです。シャルコー関節の症状は、感覚の損失、足の腫れ、不安定などで、時には関節自体が変形します。早期治療が治癒を促し、更なるダメージを予防します。

    尿路感染および失禁:膀胱を管理する神経が損傷すると、膀胱を完全に空にする機能が失われます。これが膀胱や腎臓内のバクテリアを増やし、尿路感染につながります。また、神経損傷が尿意の感覚に影響を及ぼしたり、排尿をコントロールする筋力を低下させることもあります。

    低血糖の無自覚:血糖値が低下しすぎる(70mg/dL以下)と、動作不安定、発汗、動悸などの症状が出ますが、自律神経障害があると、これらの自覚を阻害します。

    低血圧:血流をコントロールする神経が損傷すると、血圧を調整する機能が影響を受けます。そのため長い間座っていた後に立った時に血圧が急低下し、立ちくらみや失神を起こすこともあります。

    消化機能障害:消化器官内の神経損傷は便秘や下痢(もしくは両方を繰返す)、吐き気、嘔吐、膨満、食欲不振などの原因となります。また、胃不全麻痺(胃の内容物の消化に長時間かかる、もしくは消化しない)の原因にもなり、これは吐き気、嘔吐、膨満と共に消化を阻害し、血糖値や栄養状態に重大な影響を及ぼします。

    性機能不全:自律神経障害は生殖器に影響する神経に損傷を及ぼすこともよくあり、男性における勃起不全や女性における性興奮障害につながります。

    発汗の増加や減少:汗腺が正常に機能しないと、身体は体温を正しく調節できません。発汗の低下や無発汗は命に関わります。また自律神経障害は多汗(特に夜間や飲食時)の原因にもなります。

    医師がおこなう検査には以下のようなものがあります:

    モノフィラメント検査:モノフィラメントと呼ばれる軟らかいナイロン繊維を使用して、皮膚に触れる感覚を検査します。

    神経伝導速度検査:これは腕や下肢の神経がどれだけ早く電気刺激を伝達するかを検査するもので、手根管症候群の診断によく使われます。

    筋電図(EMG):神経伝導速度検査と併用されることが多く、筋電図は筋繊維から発生した活動電位を計測し波形で記録するものです。

    定量的感覚検査:これは非侵襲性検査で、振動や温度変化に神経がどう反応するかを検査するものです。

    自律神経検査:自律神経障害の症状がある場合は、異なる体位での血圧を測ったり、発汗の機能評価をするなど、自律神経障害の検査をします。

     

    フットケア

    治らない傷、潰瘍、果ては切断などの足の問題は、糖尿病性神経障害の合併症として一般的なものです。しかし、少なくとも年に一度包括的足検査を受け、医師の受診時に毎回足をチェックしてもらい、家庭でも足を良くケアすることでこれらの問題の多くを防ぐことができます。

    足の健康を保つために:

    毎日足をチェックする:水疱、切り傷、内出血、皮膚のひび割れ、皮膚剥離、発赤、腫れなどが無いかチェックします。見えにくい場所は鏡を使うか、家族・友人に助けてもらいます。

    足の清潔・乾燥を保つ:毎日、ぬるま湯と刺激の少ない石鹸で足を洗います。足をお湯につけておくのは避けます。洗った後は軟らかいタオルを用いてやさしく足と足趾の間を拭きます。

    足全体を保湿しひび割れを防ぐ:但し、真菌感染を招くので足趾の間は避けます。

    慎重な足の爪切り:足爪は真っ直ぐに切り、角は注意深くヤスリをかけ、尖った部分が無いようにします。

    清潔な靴下の着用:木綿でできた通気性の良い靴下を着用します。また履き口のゴムがきつくなく、縫い目部分が厚くなっていないものを選びます。

    足にフィットしたクッション性のある靴の着用:常に足を受傷から守る靴を着用します。靴は足に正しくフィットし、足指は中で動かせる余裕があるものを。足の専門医は、正しくフィットし魚の目や胼胝を防ぐ靴の選び方を教えてくれます。

    何か問題が起きた場合は、それ以上症状が悪化しないように医師が治療します。例え小さな傷でも、放っておくと急に重篤な感染などを引き起こしたりすることもあります。



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